7月の株式市場 July stock market 2003 8 9
知人に、投資主体別のデータを見ると、すごいことになったぞと言われて、
そのデータを見てみると、その感想は、
「7月の株式市場は、二者による戦いの相場となった。」ということです。
8月1日までの、投資主体別の売買動向のデータがありますが、
これは、週ごとの売買動向をグラフで示したものです。
これを見ると、「外国人投資家の巨額の買い越し」と、
「信託銀行の巨額の売り越し」で終わった相場と言えます。
ほかの投資主体は、いても、いなくても関係のない相場だったと言えます。
これらの巨額な金額の前には、
かねてからの問題だった金融機関の株の持ち合い解消売りは、
気にしなくていい、レベルだったと言えるでしょう。
外国人投資家の巨額の買い越しは、最近にはない、集中的な買い越しとなりました。
信託銀行の巨額の売り越しは、「厚生年金基金の代行返上に伴う売り」であるので、
7月の株式市場は、
「外国人の買い」対「年金関連による売り」で終わった相場となりました。
つまり、「外国人の大量買い」に立ち向かったのが、「信託銀行の大量売り」だったのです。
しかし、こうしてみると、この市場は、いったい、どこの国の市場かと思います。
「外国人の買い」は、6月、7月と強力な大量買いで、
それに対する「年金関連による売り」は、集中豪雨の売りだった。
しかし、「年金関連による売り」で、大量に株券を売って、
外国人は、大量に株券を買ったことになったので、
株主の構成が、大きく変った可能性があります。
データで判断するようにしましょう。
どうも、文科系の人は、感覚で物事を判断しやすいのです。
これは、評論家と称する人達も同じようなものです。